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サポートエンジニアがTwitterで広告を出してみる

トレジャーデータは、Customer Data Platformをいうサービスを提供して、様々なプラットフォームとのデータ統合を可能にしています。 その中で、FacebookやTwitter、Instgram, Google Adsなどの広告配信のプラットフォームへの連携もしています。

僕自身はずっとトレジャーデータサポートのサポートとしてこうしたプラットフォーム連携時の不具合調査とかをしたりしてはいるものの、 サポートなので自分ではそもそも広告配信とかしたこととかがないわけです。

しかし、デジマのプロを支援するためには、自分もそれ以上のプロにもならないといかんなーとも思うわけです。というわけで、勉強も兼ねてTwitter広告でプロモツイートをしてみることにしました。

目的もなくプロモツイートをしてもしょうがないので、現在企画中の下記のクラウドサポートエンジニア転職イベントの集客を図ってみます。

support-engineer-recruiting.peatix.com

現在、40名ほど参加いただいていますが、せっかく色々な企業さんに発表いただくので、なるべく多くの人に参加していただきたいところです。 また、こういったイベントは自分のツイッターの観測範囲内でしか集客できないので、都内にいる潜在的にサポートエンジニアになりたい人・向いている人には届かない可能性の方が高いわけです(何人いるかわからないですが)。

ちなみに上記のイベントの素のツイートをしたところ、多くの反響をいただけたので、下記のようなツイートのアクティビティになっています。 そのため、適切なオーディエンスに届けば、興味を持ってもらえる可能性はあると考えています。

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ツイッター広告のキャンペーンを作る

今回配信に利用したツイートはこちらです。(前述のツイートだと協力いただている会社名を出してしまっているので、広告ツイートに関しては名前を出さないようにしています。)

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特定のウェブサイトへのコンバージョンを目的とした広告に設定を行い、全体の予算を1万円でやってみます。 また、1日の上限は3000円にし、最終日のみ4000円にしてみます。

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ターゲティングの設定では色々な属性情報を設定しながら、今回のイベントにマッチしそうなオーディエンスを設定していきます。 今回は転職イベントなので、18才の男女かつ日本に住んでいる興味関心がComputer programming, Startups, Open source, Databasesのユーザにしてみます。

(ここで、トレジャーデータではクエリの結果をテイラードオーディエンスというtwitterの機能に書き出しができて、オーディエンスのリストを自社データを元に生成もできます。 個人ではさすがに使えるデータはないので、今回はそっとスルーしています。)

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二日間の配信後にやったこと

配信をする際には、やはり少量のボリュームで配信精度を確認するのが必要でした。。。

例えば、今回はオーディエンスの地域で日本を選択していましたが、日本語を選択していなかったので、ターゲット外の層にもリーチしてしまっていました。 こうした配信後の修正を行うのも大切です。

また、誰に広告が送られたかをみることはできず、配信後のオーディエンスの統計情報で確度が高いオーディエンスに狙いをしぼっていくのがよさそうです。 興味として利用していたComputer programming, Startups, Open source, Databasesのレポートを参照すると、Startupsに興味があるオーディエンスにはそれなりに関心を持たれてクリックされているようで、一番結果レートが良かったです

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長期的な取り組みとして考えると、オーディエンスの設定をコロコロ変えず、ある程度の期間での結果をみる方がよいでしょうが、 今回は1万円の上限があるので、Startupsに絞り込んで継続してみます。ただ、Startupsだけだとかなり抽象的なオーディエンスでボリュームも50.3万–61.4万とかなり大きいのでもう少し絞り込むとよさそうです。

オーディエンスの機能で、「人口特性に加えて、対象に含める、または対象から除外する特徴を選択してオーディエンスを絞り込めます。」というのがあるので、 せっかくなのでこの機能を使って少し絞り込んでみます。

転職やサポートエンジニアに興味がありそうで、スタートアップの人が興味がありそうな人がフォローしているアカウントを考えてみたのですが、あまり思い浮かばなかったので、 インフラエンジニアをキーワードとして設定してみます。これでもオーディエンスのボリュームが 55.6万–67.9万と多そうですがトライしてみます。

最終的な結果

上記までですでに2日間で6000円が消費していますので、この変更したオーディエンスを元に最終日は4000円を利用して配信した結果が下記です。

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Twitter広告では何らかのアクションがあったときにのみ課金が発生するのですが、最終日は土曜日の朝ということもあり、広告単価が高かったためにインプレッション数が低い上に、 クリック単価が高くついてしまった感があります。 また、キーワードを使ってみましたがインプレッション数が4ほどしかなく、キーワード設定を完全に間違った感がありました。 というか、キーワードって過去にツイートした人に出るのかと思ったけどそうじゃなさげ。

結果的には広告ツイートではクリックはあったものの実際に申し込みにつながった結果はなさそうでした。。。

peatix側のPVは下記。

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やってみての振り返り

実際に広告配信をやってみると、

  • 1日の配信上限を3000円にしたら、30分で消えた。
  • コンバージョンがあっても、それがどんな人なのかがわからない。
  • それにインプレッションがどのユーザにでたかがわからない。
  • オーディエンスの設定をちょっとでも失敗するとお金が無駄に溶ける
  • 計測タグの設定は大事。 -- 例えば、今回のイベントページはPeatixで実施しているため、Google AnalyticsのURL生成ツールを使う必要があります。今回はこれの使い方を間違っていてちゃんと集客サイト側で広告経由での集計がちゃんとできていませんでした・・・URL builders - Analytics Help

そもそもどういうオーディエンスにターゲティングをしたいかといった計画や、それがアドプラットフォームの機能で実現できるのか、 どうやってコンバージョンを計測するかなど、様々な事前検証が必要であることがわかりました。 これらをより精度よくするためにPrivate DMPなどは発展してきたんだろうなあというのは想像がたやすく、また難しい世界だなーと思うばかりです。

まとめ

なにこれパチンコなのこれ!?とてつもない勢いでお金消えてくし、消えてくわりに誰にメッセージが届いてるかわからないし、広告やばくね!? と思いながら記事を書いてます・・・

Twitterにはテイラードオーディエンスなどの自社のユーザ情報をアップロードして、ターゲティングから外したり入れたり、といったことができます。 こうした機能でいかに、ターゲットとしているオーディエンスのリストを精査していくかが非常に大事であることがわかります。

広告はエンジニアには嫌われがちですが、こうしたイベントを通して誰かの人生を変えるきっかけになるかもしれません。 少しでも誰かの役に立つために、自分たちが届けたいメッセージを適切な人たちに適切な量で適切な言葉で伝えるために、 より確かなオーディエンスを知りたいというのは至極真っ当な感情だなーというのが、今回ちょろっとTwitter広告を出した際に感じました。

さて、本題ですが、

皆さんはサポートエンジニアについてどの程度知っていますか? 電話対応やクレーム対応でしょ?って思っていませんか? しかし、そんなことはないです。 このイベントを通して、サポートエンジニアの楽しさや奥深さが伝わるイベントになると思いますので、興味がある方はぜひお申し込みください。 また、保育サービスも提供しますので、パパママエンジニアの人もぜひどうぞ!

support-engineer-recruiting.peatix.com